BLIND BOWLING視覚障害者ボウリング
みどころ
身体の感覚を研ぎ澄まして、
ストライクを狙う!
視覚障害者ボウリングは、レーンの長さや幅、ピンの大きさなど、一般のボウリングと同じものを使用します。ルールも一般のボウリングと変わりません。障害の程度による不公平を少なくするため、3つのクラスに分けられており、視覚情報を補うためガイドレールの使用や晴眼者の補助が認められています。
目の見えない選手が、アシスタントから与えられた情報と身体の感覚を駆使して、ストライクやスペアを取る姿は圧巻です。
ボウリング協会(BBCJ)※新規画面で開きます
POINT-1
視力や視野によるクラス分け
障害の程度による不公平を少なくするためのクラス分けがあります。
国際視覚障害者スポーツ連盟の基準をもとに、B1、B2、B3の3つのクラスに分かれて競技を行います。各クラスの概要は次の通りです。
B1: 視力0から光覚までの者で、いかなる距離、方向からも手の形が見分けられない者
B2: 手の形の認知可能から視力が2/60(0.03)までか、視野が5度まで、あるいはその両方
B3: 視力が6/60(0.1)までか、視野が20度まで、あるいはその両方
※実際の国際基準の表現とは異なります。
POINT-2
アシスタントによる視覚情報の
サポート
選手は一投ごとにボールの軌道、残ったピンの数やその番号を晴眼者のアシスタントに確認し、視覚情報を補いながら競技を進めます。ピンは手前に頂点が向く正三角形に並べられて、それぞれ番号が振られています。選手はアシスタントから残ったピンの情報を得て、投球のスタート位置を変えるなど作戦を考えます。
POINT-3
ガイドレールの使用
レーンの手前のアプローチ(助走エリア)上に、投球および助走方向の確認のために、ガイドレール(手すり)を設置することが認められており、障害の程度の重いB1、B2クラスのボウラーが使用することができます。
全日本視覚障害者ボウリング選手権大会では高さ約90㎝、長さ約370cmのガイドレールが使われています。
画像提供:BBCJ
競技ルール
一般のボウリングと視覚障害者ボウリングに違いはありません。レーンやガター、ピンなども全て同じです。1ゲームは10回のフレームで構成されます。各フレームでは2投以内に10本のピンを倒すことが目標です。1投目で全てのピンを倒すと「ストライク」、2投目で倒せたら「スペア」となり、ボーナス得点を得ることができます。第10フレームのみストライクの場合は2投、スペアの場合は1投多く投球することができます。