EQUESTRIAN馬術
みどころ
人馬一体。
心をひとつに。
人馬一体。心をひとつに美しい演技を見せる「馬術」。
パラスポーツの馬術では、演技の正確さ、美しさを競う「馬場馬術」のみが行われています。「馬場馬術」は、決められた歩き方、課せられた運動課目の正確さ、そして、馬の姿勢や肢の運びの美しさも評価の対象となります。競技は各審判が各運動項目を10点満点で採点し、その合計の得点率で順位が決められています。
日本障がい者乗馬協会※新規画面で開きます
POINT-1
馬の歩法は全部で3種類
個人、団体が出場する「規定演技」は、人馬が決められた運動課目を順番にこなしていくことが重要です。規定の課目は、約20~30項目の課題があり、障害の重さによって変わる「グレード」で難易度などが異なります。基本的な歩き方は3種類で、4拍子で歩く常歩(なみあし)、2拍子で歩く速歩(はやあし)、3拍子の駈歩(かけあし)です。人馬は、心を通わせながら、円や四角などの図形を描くような動作を行います。
POINT-2
障害に応じた特殊な馬具
選手の障害や症状は、人によって異なるため、障害に応じて改良された馬具の使用が認められています。両手で手綱を扱うことができない選手は、片手で扱えるバー状の手綱を使用。また、まひなどで靴を鐙(あぶみ)※に固定することが難しい選手は、ゴムを使用して固定しています。※騎乗時(馬に登るとき、および、乗っているとき)に足を乗せる馬具
POINT-3
採点のポイント
審判による採点競技である馬術。審判員は演技の正確さや馬の動きを複合的に審査します。馬の姿勢やリズム、歩行の活発さ、人馬が一体となって調和しているかなどが、採点のポイントになります。
また、馬はたてがみを三つ編みにしたり、お団子状にしたりとおしゃれをして試合に臨みます。尻尾の付け根も編み込みすることもあり、馬のたてがみや尻尾にも注目してみてください。
競技ルール
パラスポーツの馬術は、男女混合で行われています。障害の程度によって、グレードと呼ばれる5つのクラスに分けられています。グレードは、数字が小さいほど、障害が重く、各クラスによって求められる技術、演技などが異なります。視覚障害の選手には、声で位置を知らせる「コーラー」が競技をサポートし、記憶障害の選手には、次に行う運動課目を読み上げる「コマンダー」が選手をアシストします。